研究の紹介

1. 研究について

私の研究分野は量子情報理論、量子推定理論、原子光学、場の量子論、量子物性理論などと多岐にわたります. 主なバックグランドは理論物理学ですが、情報理論、数理統計学といった手法も用います. 上記の研究中でもここ数年取り組んでいるのが量子情報理論と量子推定理論です. 量子情報学の成果として、従来の古典通信、古典暗号、古典計算機などで不可能と思われていたことを実現する様々なプロトコルやアルゴリズムなどが提唱されています. 現在、量子情報学には数学、物理学、工学としての側面がありますが、次世代の量子情報処理技術を応用し実用化するためにはこれら3つの研究分野間での相互協力が必要不可欠です. そのために私は物理学の立場から量子情報理論において理論の根本をなす数学と応用である工学との間の架け橋をつくる研究を目指しています. 私が専門とする量子推定理論とは統計学でよく知られた統計的推測問題を量子系で研究するものです. 現在も発展している研究分野で、数学・理論物理・実験物理と様々な研究者が参入しています. また、上記の研究分野とは別に、情報理論的方法を用いて物理現象を異なった視点から考察するという研究も行っております.

(研究・指導テーマ一のこちらのページも参考にして下さい)

2. 研究内容